ウランガラス

ウランガラスと放射能

市販されているウランガラスは、どんなものでも、身の回りに置いたり、身に着けても、健康に全く影響はありません。
このことは米国政府の公式文書に記載されています。
詳しくは下記サイト
http://uranglass.gooside.com/kisei.htm

色料に微量といえウランを使っていると聞くと、体に害があるんじゃないかと不安があると思います。
ウランガラスの実際のウラン使用率(含有率)は0.1%ほどであり、100グラムのウランガラスの放射線量は2400ベクレル程度です。
2400ベクレルというとすごく放射線量が多いと思われるかもしれませんが、人体には体重の0.2%に相当するカリウムが含まれています。
体重60kgの成人男子では、カリウム40による人体あたりの放射能強度は約4000ベクレルになります。
人体の放射線量と比べるとわかる通り、人体への危険性はほぼないと考えられます。

ランガラスは、その内部では核分裂が起こり続けています。
核分裂というと怖いイメージですが、ウランガラスに含まれているウランの量が微量なので、いきなり爆発するということはありません。
面白いのは、核分裂を起こして続けていることにより、製造されて何年経っているか正確にわかることです。
ウランが核分裂を起こす時に、ガラスの中にある他の物質を破壊し、肉眼ではとても見えないくらい小さい穴を開けます。
この穴の開いた数と表面積、ウラン濃度などを元に計算すると、製造年がわかります。

ランガラスは置物、食器、日用品、アクセサリーなどが製造されました。
食器などを使い続けた場合、ウランが溶け出すんじゃないかと心配になるかもしれません。
アメリカにウランガラスを純水、酢酸、硝酸などに24時間浸し、溶け出るウランの量を調べた研究者がいます。
研究の結果、ウランが溶け出ることはなかったと報告されているので、ウランガラスを日常的に使用しても問題はありません。
ウランガラスが割れても、ウランだけ飛び出すということもないので、もし割ったとしても心配いりません。(割れたウランガラスを捨てる際は、市町村で決められたガラスの捨て方と同じで問題ないです。)

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参考資料

ウランガラス同好会HP:http://uranglass.gooside.com/
ウランガラス同好会・会長
苫米地顯HP:http://www1.parkcity.ne.jp/ken-toma/2.0.html

Wikipedia『ウランガラス』
岩波ブックセンター「ウランガラス」苫米地顕・著
北辰堂「骨董ファン Vo.14」
里文出版「日本のウランガラス」 大森 潤之助・著

2012.9.21 加筆

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